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製造業DXのよくある失敗と解決策を紹介!

成功と失敗

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近年、バズワードとして話題のデジタルトランスフォーメーション(DX)。このデジタルトランスフォーメーション(DX)の本質を理解している人はどのくらいいるだろうか。世界中の企業がデジタルトランスフォーメーションに対して多額の投資をし、取り組みを進めています。

しかしながら、日本だけではなく、世界も含めたデジタルトランスフォーメーションにおいて、約95%は失敗に終わっているといわれております。デジタルトランスフォーメーションが失敗の要因は何か、なぜ失敗してしまうのかをご紹介していきます。

製造業DX化の際によくある失敗

成功と失敗

失敗例:①経営者の意識欠如

もっともよくある失敗としては、考えられないかもしれないですが、要因は経営者にあります。経営者がデジタルトランスフォーメーションについての理解を深めず、単なる流行にのった取り組みと認識し、本質的な部分まで入り込めていない状態で進めてしまい、失敗に至ってしまうケースがよくあります。具体的には、明確な目的を持たずにデジタルトランスフォーメーションプロジェクトを進めてしまうことです。

何のためにデジタルトランスフォーメーションを行うのか、結果として何を成し遂げたいのかを経営者自らが発信していないままプロジェクト推進してしまうと、向かうべき方向性が経営と現場で異なり、もっと言えば経営間でも異なっているため、結局プロジェクトがとん挫してしまった、ということを多々耳にします。また、目的がないまま進めた結果導入されたデジタルツールが社内に浸透せず、まったく使われなくなり、多額の投資コストが無駄になってしまうことがあります。典型的な「戦略なきデジタル化」が相応にして起きているのです。

失敗例:②単なるIT化(デジタル化)

次によくある失敗の事例としては、デジタルトランスフォーメーションを単なるIT化だと理解していることです。新しいシステムを導入することがデジタルトランスフォーメーションの成果である、と勘違いしていないでしょうか。また新システムの導入をベンダーに丸投げし、自社は関与せず、システム導入が完了してデジタルトランスフォーメーションが達成するだろうと思っていないでしょうか。当てはまる場合は要注意です。

このような場合はほとんどの確率で失敗するでしょう。なぜならば、デジタルトランスフォーメーションを単なるIT化である、と思っているからです。前述の経営者の意識欠如と共通している部分もありますが、デジタルトランスフォーメーションの本質を理解していないことによる失敗が多く発生しています。

失敗例:③失敗を許さない組織風土

また、組織の風土もデジタルトランスフォーメーション化には非常に重要です。新型コロナウィルスの発生により、企業は変革が急務の状況になっています。この状況は今までに経験のしたことのない、非常に大きなパンデミックです。経験のないことに対して、チャレンジしていく組織風土は自社にありますでしょうか。

日本企業ではなかなか失敗を許容し、社員に挑戦の機会を与える企業はまだ多くないのではないかと思います。組織の雰囲気が失敗はだめ、必ず成功しなければならない、となっているのであれば、それは失敗の要因として挙げられます。

製造業DX化で失敗しないために

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解決の方向性:①経営者の意識改革と戦略立案

まずは経営者がデジタルトランスフォーメーションの概念に対して、本質を理解し、自社の発展について真剣に考えることがファーストステップであると考えられます。「デジタルトランスフォーメーションとは何か」「自社におけるデジタルトランスフォーメーションは何か」を考え、重要課題テーマであると認識し、経営者自らが自身の言葉で社員に対して発信していくことが、組織・企業のデジタルトランスフォーメーションの第一歩です。そして企業の戦略としてデジタルトランスフォーメーションを盛り込むことが必要です。盛り込まなければ、単なるIT化に終わり、多額の投資に対する効果を得ることはできません。

デジタルトランスフォーメーションをする目的は何か、企業、組織として何を達成したいのか、というWhat/Whyの部分を明確にしてほしいと思います。例えば、ある企業では顧客価値を高めることを目的として、デジタルトランスフォーメーションの戦略を立案していきました。顧客価値を高めるためには何が課題になっているのか、その課題を解決するためのソリューションは何か、デジタルでの解決策はあるか、問いを繰り返し、クリアな戦略を立てることがデジタルトランスフォーメーションを失敗しないための要素であると思われます。

解決の方向性:②DX化の本質理解

また、デジタルトランスフォーメーションの本質を理解することは失敗しないための重要要素として存在します。急に顧客体験価値を向上させるためにデジタルトランスフォーメーションをしよう、といってもデジタル化のベースが成り立っていないのであれば、推進していくことは難しいと思われます。例えば、FAXでのやり取りなどを筆頭に、紙ベースでの業務が残っているものはデジタル化(デジタイゼーション)し、顧客体験価値を高めるためにデジタル化したデータを活用していくこと(デジタライゼーション)が必要です。

デジタルトランスフォーメーションを進めていくためにはまずは最低限の準備としてデータの準備、そしてデータを活用できる状態に整備していくことが失敗しないためにやるべきことであると思われます。

解決の方向性:③DX組織風土の醸成

前述のとおり、企業は今まさに変革のときを迎えています。デジタルトランスフォーメーションを進めていく組織や社員はもちろん、今までやってきたこととはまた違うことに全力で取り組んでいます。前例のないことですので、もちろん失敗する可能性は相応にあります。失敗を恐れていては変革することができません。

デジタルトランスフォーメーションのプロジェクトを進めていくためには「チャレンジする組織」となり、社員のチャレンジを後押しすること、また失敗を許容し、前に進んでいく組織であることを社員に示して根本から変えることが必要です。チャレンジなしには成功はありません。まずは組織が変わることが必要であると思われます。

まとめ

企業がDXを失敗する要因とその解決策についてみてきましたが、いかがでしたでしょうか。世界の約95%が失敗に終わっているデジタルトランスフォーメーションの取り組みですが、その要因は比較的、共通している事項が多いように思われます。それは今まで述べてきた経営者の意識欠如、本質理解の欠如、失敗を許さない組織風土など、自社においても思い当たる部分は少なからずあるのではないでしょうか。デジタルトランスフォーメーションは簡単に成し遂げることができる取り組みではありません。

また、少額の投資で高い効果を得ることができる取り組みでもありません。中長期的な視点を持ち、多額の投資が必要な取り組みです。経営者自らが率先してデジタルトランスフォーメーションについて深く考え、この変化が激しい時代においてどのようにして生き抜いていくのか、変化に強い企業になるためにはどのようなデジタルトランスフォーメーションが必要なのか。今一度立ちもどり、デジタルトランスフォーメーションと真剣に向き合ったうえで、変革に向けた行動に移していくことが成功への第一歩だと思われます。
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