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製造業における人手不足を救う!外国人採用について徹底解説

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日本の伝統的な産業である製造業界ですが、今も昔も変わらず人手不足の状態は続いています。その人手不足を解消するために外国人人材を雇用することは非常に効果的です。

ただ、職種等により、必要となってくる在留資格が異なることや、手続きが煩雑であること、必要不可欠な確認事項が多数あります。こちらでは製造業における人手不足に対して、外国人人材の採用内容を徹底的に解説していきます。

特定技能「産業機械製造業」について

日本の製造業界のみならず、様々な業界で人手不足が叫ばれています。そのなかでも産業機械製造業の現状は非常に深刻であり、問題視されています。技術の革新により、機械やロボットの需要が高まり、求められているにも関わらず、人手不足の状況は今後も増え続けていくとみられています。その要因としては現在の日本で起きている少子高齢化の影響があると考えられます。この問題を解消するために、政府は特定技能の在留資格を新設いたしました。

この特定技能において、在留資格が認められている業種は14種あり、「産業機械製造業」もその一つです。「産業機械」とは工場や事務所内などで利用されている機械全般のことを指しております。例えば、農業機械や工業機械、建設機械などがあります。
つまり、「産業機械製造業」というものは、そのような「産業機械」を作る業界を指し、日本の製造業をさせるために不可欠です。日本全国のインフラを整備するためにも、大変重要な役割を担っております。

特定技能の種類

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また、特定技能には「特定技能1号」と「特定技能2号」の2種類あります。これらはそれぞれの人材が持っている技能レベルに応じて分けられています。しかし、1号と2号の両方がある業種は2つしかなく、産業機械製造業では「特定技能1号」のみが認められています。

特定技能1号「産業機械製造業」の取得方法

外国人と日本人

この特定技能1号「産業機械製造業」を外国人が取得するためには、二つの方法があります。一つ目の方法は「産業機械製造業」分野特定技能1号評価試験に合格する、ということです。産業機械製造業だけではなく、他の業種でも独自に定められている「特定技能評価試験」に合格することが必要です。なお、産業機械製造業の場合は、経済産業省が定める「製造分野特定技能1号評価試験」に合格することが必要です。加えて、外国人が日本で労働するためには、労働に必要な一定の日本語水準を満たす必要があり、それを証明するために規定の日本語試験に合格することも必要となってきます。

二つ目の方法は「産業機械製造業分野の技能実習2号から移行する」とうことです。「技能実習2号」とは、1993年に新たに導入された「技能実習」及び「研修」制度です。ここに新設された「特定技能」の制度が加わったことで、外国人材は「技能実習」という立場から「特定技能」へ移行できるようになったのですこれにより、日本に滞在していた外国人材の技能実習生は在留資格である「特定技能」を得ることで、追加で最長5年間を日本で過ごすことができるようになります。また、「産業機械製造業」分野の特定技能1号評価試験は免除されます。

外国人採用のメリット

外国人を採用するためには、お金や手間などがそれ相応に発生いたしますが、それ以上に効果が得られるメリットは大きく2つあります一つ目は「長期間での労働人材確保」、二つ目は「社内における労働環境の改善」です。それぞれについて詳しく説明していきます。

長期間での労働人材確保

前述したとおり、日本は現在、少子高齢化が進んでおり、労働人口の減少問題視されています。特に製造業界では、若年層の雇用が難しくなってきています。こうした状況の中を突破するために有効なのが外国人人材の採用です。日本政府が主導した外国人人材採用の政策を主導し、日本国内で働く外国人人材の割合が高くなってきております。外国人人材が働く環境が整ってきたことも後押しとなり、企業にとって外国人人材を採用することは人手不足を解消するとともに、中長期的な目線での労働人材確保といった課題に対しても解決アプローチをすることが可能です。

また、外国人人材を雇用する企業は年々増えていますが、それでもやはり日本人に向けた求人が多く、働きたいのに働けない、という外国人がまだまだたくさんいます。そのため、外国人人材を採用することは短期間での大量採用も可能になるでしょう。
例えば、外国人人材の紹介企業などに問い合わせてみることもひとつの方法かもしれません。

社内における労働環境の改善

日本の製造業においてありがちな問題として、社員の士気が低い、ということが挙げられる企業もあるかと思います。それは、日々の仕事がルーティン化してしまい、作業ベースでの単調作業になっているため、社員のモチベーションが下がっていることが要因に挙げられます。この課題に対して、外国人の採用も非常に有効です。なぜならば、外国人は「母国にいる家族に仕送りをしなければならない」「日本の技術を学び、母国の産業に活かしたい」「日本で仕事をしたい」など、労働意欲が旺盛な外国人人材が多数います。

彼ら、彼女らを採用することは、単調労働を行っている日本人労働者に対して、刺激を与え、無気力的に働いていた社員にも活気が生まれてくるでしょう。そのような活気があふれた社内雰囲気になり、社員のモチベーションがあがればおのずと生産性も向上し、結果的には会社の業績向上にもつながる大きなメリットをもっています。

外国人採用のデメリット

一方で外国人人材を採用することのデメリットとして2つの注意点があります。一つは「在留資格の問題」、もう一つは「転職の問題」です。外国人人材の採用を検討する場合には必ず確認が必要です。

在留資格の問題

まず基本として、仕事、業務に沿った在留資格を持っていない外国人人材は日本国内で働くことができません。必ず確認しましょう。在留資格を持っていない状態で勤務することは不法就労となり、雇用主側はたとえ知らなかった場合であっても、在留資格を確認していないなどの過失が問われ、処罰の対象となる可能性が十分にありますので、注意してください。

転職の問題

業務区分として認められていない分野への転職は、できないことになっているので注意が必要です。例えば、素形材産業分野の「鋳造」という業務区分から産業機械製造業の「鋳造」へ転職することは可能ですが、電気・電子情報関連産業における「鋳造」の業務区分への転職は認められておらず、転職ができないので、注意が必要です。

まとめ

今回は製造業における外国人人材について説明してきました。外国人人材の採用は日本の製造業に対して非常に効率的であります。しかしながら特定技能「産業機械製造業」としての在留資格などの必要な手続きが多くなり、言葉の壁や言語の壁など、文化の違いがあるので、必ずしもうまくいくということはありません。

それを克服するためには受け入れ側である雇用主の配慮が必要です。外国人人材を最大限活用していくためにも、雇用におけるメリットとデメリットを十分に理解し、深刻な問題である人手不足を解消して、日本製造業のさらなる発展を目指していきましょう。

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